京都芸術大学
(付置機関)京都国際平和構築センター
第1回「評議員 会議」
日時:2022年5月19日(木)
場所:京都芸術大学 大会議室
大野木 啓人 評議員
京都芸術大学常務理事
評議員の大野木教授は、芸術家から見たら、国連との距離は遠い。だが我々が見た限り、力関係のやり合いの中で戦っていたら、問題を解決する方法はない。人類というものは、全ての人が幸福で楽しく生きられる権利を持って生まれてきた。武力の前では、絵筆もバイオリンやピアノも勝てないが、銃の引き金を引くことを止める力はある。人の良心、人を認めるという考えが生まれ、全ての人がまっとうに生きられる世界を目指すべきだというのが、この大学の使命だ。これは夢の様でも、この大学が本気でやろうとしており、人間をつくり、諦めなければ可能だ、と述べた。
田中 朋清 評議員
石清水八幡宮権宮司・神社本庁理事・日本国連協会理事
1228年前に作られた都であったこの京都は、全ての神仏・先祖・自然など人智を越えたもの全てに畏れと敬いの心を持ち、皆で、互いの平安を祈った場所でもある。祈りの哲学は、宗教ではなく、世界中の人類の普遍的な価値観で、地球倫理である。また芸術芸能などの文化は、感動を生み人の心を一気に変えることも出来、世界の共通言語として大きなツールである。この京都は、文化の温故知新が出来たので、千年ものあいだ残ることができた。そのため、この「平和の文化」を、世界に発信し、教育に落とし込むことが、日本の役割だ、と述べた。
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